平成30年度治療院統計データ解説【整骨院・接骨院税理士Smile】
整骨院・接骨院税理士Smile治療院統計データについて
ミネルバ税理士法人では、個人事業主、法人も含めて350件以上の治療院をお手伝いしております。毎年確定申告終了後に、治療院(接骨院、整骨院)の売上・経費の統計データ(月次平均値)を作成しています。統計データのすべての開示については顧問先様しか行っておりませんが、一部の内容についてはこちらで公開させていただきます。
売上~自費収入増により回復
売上について一部解説致します。全件平均値を見ると平成29年までの7年間減少が続いていた月売上は増加しました。増加した要因は、自費収入の大幅な増加です。昨年比16%増加して売上の35%になりました。保険者の審査が厳しくなっていることから、徐々に自費施術に移行している治療院が多くなってきています。中には保険施術を止めて自費施術100%にシフトした治療院も増えてきました。保険売上は前年比の減少になりました。これに伴い、売上合計に占める保険売上の割合も8年間で70%から53%に落ちてきています。しかし地域別でみると東京23区の売上は増加しました(後述)。自賠責収入はこれまで増加傾向にありましたが、一転昨年比12%減と大幅減少に転じました。
売上、営業利益上位20%の特徴
従業員給与が増加し営業利益は横ばいでした。自費収入を大幅に増やすことができたお客様が多かったですが、人件費等経費も増えて利益への貢献はありませんでした。
東京は“東京23区内で売上増加
東京23区内、東京23区外、神奈川県、埼玉県、千葉県、その他の6つに分けたデータを見てみます。注目の “東京23区内”は、月平均売上が平成29年1,244千円から平成30年1,328千円と前年比84千円(6.8%)の増加でした。自賠責収入は微増。注目すべきは保険売上が増加したことです。これまで保険売上は毎年逓減傾向でしたがここに来て見直しがされてきたようです。原点に立ち返り、接骨院の患者から見たメリットは保険がきくこと。保険施術をしっかりやり、保険者への請求も問題なく行うことで返戻もなく患者に喜ばれる。そういった考え方の施術者の方が保険売上を伸ばされています。千葉県は自費収入が前年比増加したことにより売上増。東京23区外、神奈川県、埼玉県、その他は、自費収入は増加しましたが保険売上、自賠責収入とも減少し売上減少でした。
以上。一部にはなりますが統計データをご紹介させていただきました。当事務所の顧問先のお客様の場合はより細かな数値データをお渡しすることもできます。現在、治療院を経営しているまたはこれから治療院の開業をお考えの方はお気軽にお問合せください。