治療院向け月報2021年9月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第19回は、今年で11期目の、横浜市にある治療院の先生にお話を伺いました。
◆基本を大切にすること
先生は若い頃、全く別の業種で仕事をされていました。しかし、23、4歳の頃に病院でヘルニアと診断され、リハビリで鍼治療を受けたところ、すっきり治った、という経緯から転職を決意しました。鍼治療を受けた病院に勤めながら夜間学校に通って資格を取得、のちに独立し、鍼灸院・整骨院を営みはじめました。そういった経緯から、先生の根底には「患者様を治したい」という想いが強くあり、体の疲れを取るリラクゼーションではなく、根本的な施術を目指した結果、治った患者様が口コミで新たな患者様を呼んできてくれる…という好循環が起こる院経営を努めているそうです。
また、先生は「基本を大切にする」ということを心がけており、最初に勤務した病院及び学校にて学んだことを大切にされています。また、日々の患者様への施術の中で、患者様の反応などから気づかされることを大事にし、それらを蓄積させ、レベルアップを図っていきたいとのことでした。
◆口コミの大切さ。患者とのコミュニケーションを大切に
経営面での心がけをお聞きしたところ、以前は、広告宣伝について、ホームページの改修に資金を大きくかけたり、看板広告、バス広告など色々試されたとのことでした。しかし、認知度を上げることには成功したものの、そこ止まりで、費用対効果の面であまり有効な集客対策にならず、経営を圧迫したこともあったそうです。最終的に、口コミが一番集客に効果があると気付かれたそうで、患者様の満足度をあげるため、コミュニケーションを欠かさないようにされています。特に、初診の患者さんに対して、具体的にどこが苦しいのかを丁寧に20~30分はかけてヒアリングすることで(“苦しみを出してもらう”、という表現をされていました)適切な施術を行える、とのことでした。