治療院向け月報2023年4月号
今回は、最近実際にあった個人事業の整骨院の税務調査についてご案内いたします。
◆税務調査前日までの流れ
税務調査が行われる場合、まず初めに税務署から弊社の担当者に事前通知が行われます。
その後、先生と弊社の担当者とで税務調査の日程の擦り合わせを行い、調査を受ける日を確定させます。
調査の日程が確定した後は、当日の必要書類や心構えなどについて打ち合わせを行い、
その後、先生には税務調査前日までに必要書類をご準備いただき調査の準備は完了です。
◆税務調査当日の流れ
個人事業の整骨院の場合、実地の税務調査は通常1日かけて行われます。
午前中は主に院の概要や先生の経歴、予約から会計までの一連の流れの確認など、税務調査官と先生、担当者との間で質疑応答があります。
午後は領収書等の証拠証憑の金額や内容と会計データが正しいかをチェックされます。
この時間、調査官は帳簿に掛かり切りになるため、先生や担当者は手持ち無沙汰になることが多いです。
調査官も1日で全ての書類を見ることは難しいため、調査終了間際に帳簿や領収書を税務署に持ち帰りたいと依頼されることもあります。その対応が終わると実地の調査は終了となります。
◆税務調査後の流れ
実地調査が終わると税務署で調査内容の検討が行われ、追加の確認事項があれば弊社の担当者に確認があります。それらが全て完了すると調査結果が調査官から担当者に報告され、その内容を担当者から
先生に報告いたします。
◆指摘の多いポイント
税務調査では一般的に3年、最長で7年分の申告内容がチェックされます。特に窓口で受け取られる現金の管理方法や領収書等の証拠書類の保管状況、専従者の業務内容などは調査官から指摘を受けやすいポイントになります。現金や書類の管理などでお悩みの方は是非一度、弊社の担当者までご相談下さい。