治療院向け月報2018年1月号
◆「地域の方への恩返し」
休日には家族連れで賑わう最寄り駅より徒歩10分圏内、橙色を主体とした外装が目印のお洒落な店舗こそ今回ご紹介する接骨院です。先生は地元埼玉で生まれ育ち、白球を追いかけてきた青年時代に怪我をして、挫折をしてしまったそうです。リハビリをしていく中で優秀な先生と出逢い、自分自身も怪我をした人たちのお役に立ちたいと思い、自然と接骨院開業を志すようになっていきました。独り立ちされる上で信念としたのが、「地域密着・地域貢献」でした。受付係りを地元出身者で揃え、患者様に対して家族扱いすることを重視し、模索しながらも真摯に対応してきました。その結果、月の新規のお客様の8割以上が他のお客様からの紹介というケースも珍しくなくなってきました。
◆「信用」ではなく「信頼」を得よう!!
失敗することも多々ありました。「俺が治してやるぞ!」と患者様との協力関係を得られていない一方的な施術や、ターゲットの定まらない広告の作成など、経営上でも初めて人の上に立つことで悩み葛藤する日々が続きました。打開策として掲げたのが、「症状ではなくその人の人生をみる」ことでした。初診には約1時間をかけ、上下関係ではなく、患者様との信頼関係の構築を全てとしたそうです。通院してもらうことを目標にするわけではなく、治った先のことや、目標達成の見取図をお互いに描けるよう心掛けました。
現状、椅子に座るタイプの酸素カプセルや、EMS(Electrical Muscle Stimulation)等斬新な手法を常に取り入れていく御院ですが、経営の根本にあるのは「治療家対患者」ではなく、一人の「人間対人間」の協力関係の確立です。どうやって患者様の「信頼」を得ていけるのか、先生の飽くなき挑戦の日々はこれからも続きます。