接骨院・整骨院税理士Smile|業界No.1実績の税理士法人

接骨院・整骨院 税理士スマイル

治療院向け月報2018年2月号

こんにちは。手技療法会報委員会です。

73回は、わずか半年で驚異の250%成長を遂げる妊活専門整体院の院長先生にお話を伺いました。

◆わずか半年で250%の成長率

この整体院は、個人事業から法人成りし、現在7期目を迎える。5期目から6期目にかけて売上高前期比250%超を達成し、7期目現在も前年をさらに150%上回る勢いで売上を伸ばし続けている。赤字体質からの逆転劇の裏には一体何があったのか。キーワードは「専門特化」である。

◆肩こり腰痛では勝負できない

「不妊専門クリニックで治療中」の患者専門で勝負をかける

売上に伸び悩んだ時期は、肩こりや腰痛の患者を対象に施術をおこなっていた。資本力と宣伝費の圧倒的な大手が薄利多売で事業展開するなか、小規模事業者である自分が同じ土俵で勝負することに限界を感じたそうだ。「上手くいっていないなら180度方向転換もありなんじゃないか」と、先生の選んだ経営戦略は専門特化だ。①客単価を上げる。②悩みが深い方を対象にする。③価値を感じてもらえる見せ方をする。試行の末にたどり着いたのは、妊活専門の整体院だった。施術方針にも研究を重ね、不妊専門クリニック併用で施術を受ける35歳から39歳の患者の妊娠率は73%である。口コミが広がり、今ではキャンセル待ちが出るほどだ。

◆「何の為に生きているんだ、このままでは悔いが残る」

 

徹底した経営分析、深い悩みを抱える患者と伴走し続ける先生の情熱は、どこからやってきたのだろうか。遡ること20161月、先生はひとり闇の中にいた。「何の為に生きてきたのか…法人になったのに社会の役に立っていない」「自分は目標がぼやけていた。収益を上げて税金を納める。堂々とした生き方がしたい」この半年後、先生は前述の売上高前期比250%を達成した。「治療家の9割は、挽回のチャンスがある。まずは勝負できる商品作りから始めること」という、人生をかけた勝負に出る先生の言葉は心にこだまする。