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治療院向け月報2016年12月号

こんにちは。手技療法会報委員会です。

61回は、開業5年目の地域貢献に力を入れられている整骨院の先生にお話を伺いました。

◆地域に根ざした整骨院

地域に根ざした整骨院を目指すのは、基本的なことかと思います。しかし、幼少の頃から地域の人々にお世話になった先生のアプローチは少し違っていました。それは、定期的に「朝の体操教室」を行い、院と地域の人はもちろん、地域住民同士のコミュニケーション空間までデザインしてしまうということです。この体操教室は、最初の頃と変わらず現在でも無料で行われているそうです。

先生は、「この活動が、周辺住民同士の交流になり、少しでもその輪が広がれば嬉しい」とおっしゃっておりました。

 

◆予期せぬ出来事

先生の院は、ある団地の商店街にあります。始めた当初は、参加人数も少なかったそうです。

しかし、今では参加人数も多くなり、広い場所で行わなければならなくなりました。また、治療をしてもらいに来るのが目的ではなく、朝の体操教室に参加するのを目的にお越しになる方もいるそうです。

そして、現在、朝の体操教室が終わり、その足で来院をしてくださっており、まだ開店前だというのに、院の前には長蛇の列ができており、待合室も一杯になってしまうそうです。

このように、院が中心となり、人々が交流できる「場所作り」を提供することで、地域住民同士でコミュニケーションをとり、そして、どんどん元気になっていくことが地域貢献であり、人々の身体を治療するだけでなく、心の治療もされているのだと感じました。

 

この活動は今後も続けていかれるそうです。もし、皆様の地域の整骨院でこのような活動が行われているところがあれば、是非、参加してみてください。きっと、身体も心も健康になると思います。