治療院向け月報2016年9月号
◆税務調査とは
税務調査とは、日々の経理処理が正しく行われているか、売上がきちんと計上されているか、変な経費がないか等を税務署の方が確認する作業のことを言います。
税務調査は基本的に二日間かかります。一日目の午前中は整骨院の経営状況を説明し、午後から売上等の確認に入ります。二日目の夕方まで調査官が売上や経費の確認を行い、不明点があった場合は先生に内容を確認して終了となります。
◆何を見られるか
今回、最も重点的に見られたのは売上でした。整骨院を経営していると、保険の請求や自賠責・物販・文書作成など、売上の形態が多岐に渡る場合があるため、売上として計上する時期と入金のタイミングを確認されます。
また、最近の調査では奥様に対する給料の確認をされることが多くなりました。給料の金額が適正か、他の従業員と大きく違わないかということから、給料の渡し方、例えば、従業員への給料は振り込みであるのに、奥様の給料を手渡ししている場合にはかなり細かく内容の確認をされます。もし可能であれば、給料は毎月決まった日にお振込み頂くのが一番のようです。
◆先生が実際に思ったこと
まず、何を聞かれるのかが分からないのでとても不安だったと先生は仰っておりました。
事前にインターネットで調べたり、DVDなどを見て、税務調査に備えたそうです。調査官の印象は「雰囲気は優しいが、心の中で何を考えているか分からない人」とのことでした。
実際、やり取りをしていく中で調査官からかまかけとも言えるような質問が多数あったり、同じ質問が複数回あったりしたので、このような印象をお持ちになったのだと思います。