治療院向け月報2014年7月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第36回は、開院3年目で分院出店を予定している千葉県の鍼灸整骨院の先生にお話を伺ってきました。
◆同業者に信頼される院を目指す
「あそこの院出身の人間なら大丈夫」
同業者にそう言って貰える様になることが目標であると先生は仰っておりました。近年優秀な人材の確保が難しくなっている中、今いるスタッフの成長に重点を置き、その方が次のステップに向かう時に、自院での経験がステータスになる様にとスタッフの将来のことまで考えていらっしゃいました。
そのために先生が重視しているのが患者様とのコミュニケーションです。先生ご自身の、患者様に対する症状のヒアリングや、施術の効果・プランのご説明方法を伺うと、(ご本人は意識されていませんでしたが)コーチングのノウハウが溢れておりました。コーチングの肝は相手からの「安心感」や「信頼感」を獲得することですが、ものの数分で信頼関係を築くにはちょっとしたサプライズが有効だとのことです。
先生自身の持っているコミュニケーションに関するノウハウを従業員全体に浸透させていく事がこれからの院の課題であり、コミュニケーションに重点を置いた人財の育成こそが「同業者に信頼される院」作りの核となる部分だと考えていらっしゃる様でした。
◆人との関係にこそ価値がある
先生は何を話すにしても「人」「相手」といった他者のことをお話しになります。
先生ご自身は患者様・従業員・同業者といった他者からの評価に価値を見出しており、周りの方々とのエピソードをお話されるときの先生の表情は非常に楽しげで、人のために何かをしてあげたいという思いが強く伝わってきました。その思いがあるからこそ、患者様から信頼され短期間での急成長を遂げられたのだと感じました。