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治療院向け月報2010年5月号(№4)

こんにちは、上田会計会報委員会です。
第4回は、開業1年で売上好調のため近隣に2店舗目の設立も視野に入れている
鍼灸整骨院の院長先生にお話を伺って参りました。

 

偉人が語る~本田技研工業社長 福井威夫
 

本音で楽しまないと、本当の仕事はできない。
それは最終的に会社のため、世の中のためにもなる。

◆ 大事なことは相手が何を求めているかをきちんと把握すること! 

 

①患者様とのコミュニケーションの重要性

広告業界で10年間働いていたという院長先生。
「仕事でPRをする機会が多かったのですが、その際に意識していたことは
相手がわかりやすい資料を作るということ。
これは今の仕事にも通じていて、大事なことは相手が何を求めているかを
きちんと把握することだということです。」
「患者様のニーズを正確に把握するためには広い視野が必要です。
狭い知識の中で決めつけてしまわないように、従業員にも幅広い知識を身に付けてもらいたいと、
毎朝朝礼を実施し、そこで経営や世の中のことを話しています。
朝礼をすることで眠っている脳が目覚めて患者様とのコミュニケーションがスムーズになる
という効果もあるようです。
自分がたくさん話すことで院内に明るい気をつくるようにも心がけています。」とのこと。
奥様は「主人は口で治しているんです(笑)」と冗談混じりにおっしゃっていましたが、
病は気からと言うように不安を抱え後ろ向きな気持ちで治療を受けていては
効果も半減してしまうのではないでしょうか。
患者様の不安を取り除き患者様の望むような形で安心して治療を受けてもらうということも
患者様に満足していただくために重要なことではないかと感じました。

 

②従業員との関係

開業当初お話を伺ったときに「従業員全員が院長クラスの技術力で、
患者様がいつ来院しても満足の行く治療が受けられる整骨院」がコンセプトだとおっしゃっていました。
技術力が高いというだけでなく、整骨院=商店街、従業員=商店のようにそれぞれの商店が
商店街を盛り上げようとがんばるようなイメージで、一人一人自分が院長の様な気持ちで
働けるような環境を作っているとのことでした。
いずれは分院を出したいとのことですが、その際も分院を持たすというよりはあげるというような気持ちで
送り出したいと考えているそうです。
取材中、院長先生は「私はスタッフに恵まれているだけなのです」と何度もおっしゃっていましたが、
従業員を大切にしている気持ちが伝わるからこそ従業員の方々もその気持ちに応えようと
がんばれるのではないかと思いました。

最後に、「初めは患者様も物珍しさできてくれるが、ここからが本当の勝負。
1年目はがむしゃらに働いてきたが少し余裕がでてきたので今まで以上に患者様本位で動けるように
なりたい。」と今後の抱負を語って下さいました。
 

編集後記

 
院長先生がこの業界を目指したきっかけの一つは前職で長年企業相手の仕事をしてきたため、
今度は個人相手・人間相手の仕事がしたいと思ったからだそうです。
その言葉の通り患者様・従業員一人一人と真摯に向き合う姿勢が感じられ、
だからこそ患者様からも従業員の方からも信頼されていらっしゃるのだろうなと思いました。
 

 

(発行)
発行:上田公認会計士事務所
手技療法会報委員会