「接骨院・整骨院をスムーズに開業するために」開業準備の全体の流れ

今この記事を表示した方は『接骨院・整骨院を開業したいけど、何から手をつければ良いのだろう』と迷っているのではないでしょうか?
接骨院・整骨院の開業準備をスムーズに進めるには、どの時期に、何を準備すれば良いのかを知っておく必要があります。
その開業準備のポイントを手技療法家向け専門誌『ひーりんぐマガジン』の元編集長であり、治療院の経営経験もある佐藤吉隆さんにを伺いました。
是非ご活用ください。
開業準備の流れとスケジュール

開業6ヶ月前
開業準備で最初に行うべきことは『院のイメージや方向性の明確化』と『開業計画の作成』です。
治療の方針やターゲットを設定し、具体的にした上で開業計画を作成しましょう。
治療院のイメージをはっきりとさせることで、その後の準備を迷いなく行ことができます。
例えば、学生をメインターゲットにし、スポーツによるケガの治療などに力を入れる場合、
ターゲットが利用しやすいよう学校などの徒歩圏内の物件で、モダンな内・外装にするという詳細な計画を立てることができます。
こちらも確認!
→接骨院・整骨院を開業する際に始めに確認すること
開業3ヶ月前
事前に決めた開業計画をベースに、大まかな部分を決めていきます。
- ・開業時期と開業エリアの決定
- ・候補物件探し・市場調査・商圏調査など
- ・開業物件決定
- ・開業日決定
- ・開業資金計画
- ・スタッフ確保
物件探しや市場調査、証券調査のコツはこちらで詳しく解説しています。
→人口調査・物件選定の注意点・競合調査のコツを知る
開業2ヶ月前
大まかな部分を決めた後は、治療院の店舗を整える準備と開業後に円滑に事業をすすめるための準備を進めていきます。
- ・開業物件賃貸契約・住所決定
- ・内装工事業者決定(見積り・プラン打合せ)
- ・機器業者決定(リースまたは買取見積り)
- ・事業計画書作成(開設コスト・運転資金・損益分岐点・借入れ金額)
- ・税理士または会計士手配
- ・開業資金融資申込
- ・電話回線、インターネット申込(電話番号決定)
- ・折込チラシ、ポケットティッシュ、地域情報誌などの広告作成
開業1ヶ月前
開業2ヶ月前から1ヶ月前にかけて、より詳細な部分を詰めていきましょう。
備品や設備の準備や開業の手続きなど、具体的には下記の通りです。
- ・レセコン用PC、プリンター準備
- ・電話、FAX、レジ、診察券、備品準備
- ・近隣挨拶(町内会・老人会・商店会・学校等)
- ・スタッフ研修(アシスタント・受付)
- ・開設届け書類準備(保健所)
- ・プレオープン(内覧会・体験会)
- ・開設届け手続き(保健所、社会保険事務局)
- ・受領委任払い申請手続き(厚生局)
上記は開業準備に6ヶ月かかることを想定し、スケジュールを作成しています。
状況によっては、思ったよりも手続きに時間がかかったり、工事の日程が遅れたりと予期せぬトラブルが発生する可能性があります。余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
上記の準備事項は、院によっては当てはまらない場合もあるため、参考程度にご活用ください。
開業準備チェックリストをダウンロード(PDF資料)
→開業準備チェックリスト


