治療院向け月報2014年10月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第38回は、9/28(日)に行いました「第18回治療院経営戦略セミナー」の様子をお伝えしたいと思います。
◆【第1部】 デイサービスの事業環境
高齢化社会が進んでいる昨今、介護市場は拡大しております。その中でも居宅サービスの受給者は2000年から2014年までで238%増となっており、居宅サービスの中でも特に通所介護の伸び率が高く、過去10年で3倍以上になっております。一方で、競合となる介護報酬請求事業所数も10年前に比べて3倍以上に増加しており、特に小規模型事業所の増加が目立ちます。
しかし、厚生労働省では介護報酬が高く新規参入が多い小規模型デイサービスの安易な参入に歯止めをかけようとしています。では、介護事業への新規参入を成功させるためにはどのようなことに注意していけばよいのでしょうか。
◆【第2部】 デイサービスの事業の実際とはじめ方
今回は株式会社B2Bサクセス及び株式会社シンシアの代表である大坂登先生を講師としてお招きいたしました。金融機関で25年勤務された後、整骨院業界に進出。その後、介護業界でも成果をあげ、現在、株式会社B2Bサクセスは年商3億円の企業にまで成長しております。大坂先生は当初、小規模型事業所でスタートされましたが、翌年、中規模型事業所に変更しました。基本的な設備は規模の大小にかかわらず同じなので機能訓練スペースが広いほど事業としての売上は大きく、投資効率から考えて中規模型事業所を選択したのだそうです。
現在の接骨院・整骨院の患者様の30%は介護事業の経営資源と言えます。ビジネスチャンスを逃さず、成功させるためにもしっかり未来を見据えた事業計画を立てることがこれまでよりも大切なのではないでしょうか。