創業融資について
創業・開業時に受けることができる「創業融資」。これから手技療法業界で開業をお考えの方に向けて、創業融資のポイントや注意点などについてお伝えさせていただきます。
日本政策金融公庫や制度融資の創業融資をお考えの方はぜひご覧ください。
接骨院・整骨院で創業融資を受ける時の注意点と工夫点
創業融資とは
接骨院・整骨院・鍼灸・マッサージ・整体・カイロなどいわゆる手技療法業界で開業を検討している人たちは、開業にかかる資金を準備する必要があります。
これまでコツコツ貯めてきた自己資金とは別に、融資を受ける必要のある方はその準備をしなければいけません。手技療法業界での開業は、店舗を借りたり内装・外装を整えたり、機械を導入したりと多額のお金がかかります。
そこで金融機関から融資を検討する事になりますが、開業したての接骨院や整骨院には、金融機関がそう簡単にお金を貸してくれません。そこで政府系の金融機関である日本政策金融公庫の創業融資制度を利用する事になるのです。
創業融資成功のポイント
それでは、創業融資の成功ポイントとなる注意点や工夫点をまずは3つだけ紹介したいと思います。
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①自己資金は十分にあるか
日本政策金融公庫の創業融資は自己資金が必要になります。ホームページには融資金額の10分の1は自己資金が必要と案内されていますが、実際は融資金額の3分の1から2分の1ぐらいの自己資金がある方が安心だと思います。500万円の融資を受けたい場合は170万円~250万円の自己資金があると良いという事です。
他人から借りたお金(返すべきお金)は自己資金にする事は出来ませんので、注意が必要です。他人から贈与を受ける場合にも、しっかりと振込みで受け取るなど証拠となる情報を残すようにしましょう。
日本政策金融公庫は自己資金をどのように集めたのかも評価する場合があります。一番評価が高いのは、働いている時の収入からコツコツと開業資金を貯めている場合です。もし、将来開業を考えている場合には今のうちからコツコツと開業資金を貯めるようにしましょう。
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②数値計画を立てる
開業にあたり、資金がどれぐらい必要で売上や経費がどのような推移で動くのか計画を立てる必要があります。
まずは開業に必要な家賃や保証金、内装費・外装費、機械の費用などの設備資金がどれぐらいなのかを計算しましょう。計画段階ではなるべく多めに見積もっておくのが良いでしょう。
その上で、毎月の経費がどれぐらい必要なのかを計算しておきます。家賃や人件費、通信費や消耗品、水道光熱費など、月単位で出ていくお金を計算しておきます。一年間分を月ごとに算出して、時期的な変動がある場合もそれを見積もっておく必要があるでしょう。これが運転資金となります。
この設備資金と運転資金の3~6カ月分ぐらいが開業時に必要な資金です。自己資金を相殺して足りない額が融資希望金額となるわけです。こうした出ていくお金に対して、売上の計画を加えたものが数値計画となります。
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③売上の立つ証拠を用意する
売上の見込みを立てても、その時点では青写真にすぎません。それを具体的に落とし込んで、実現性の高い数字であることを説得していく必要があります。
まずは必ず来院してくれる自分のファンのお客さんはどれぐらいいるのか、協力者である人物はどれぐらいいるのかという情報を整理してみます。アンケートや手紙など、形のある状態であれば尚良いです。商圏調査のような一般的な情報も必要ですが、それよりも実際に現場へ足を運んで、時間帯による人の流れや近くの施設の混み具合、競合店舗の人の入り具合など自分の足で稼いだ情報の方が説得力があります。その他にも、自院が競合店舗と比べて具体的にどんな点で差別化されているのか等をわかりやすく伝える準備もしておきましょう。
創業融資に興味がある方はお気軽にご相談ください
その他にも日本政策金融公庫の創業融資の成功確率を上げるための具体的な注意点・工夫点はたくさんあります。まずは、お気軽に無料相談へお越しください。