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上田会計週報『ファシリテーターの育成』2015.11.16

ファシリテーションは、目標管理制度の運用において、部署の目標設定・目標達成の中核的機能を持ち、その巧拙は、チャレンジングな目標設定や、効率的目標達成プロセスの推進に直結する重要性があります。

ファシリテーターの能力要件

ファシリテーションを行なうファシリテーターの能力要件は、次の通りで、参加者をゴールへ誘導する志・信念を持ち、場数を踏んだ状況対応力が必要で、人間的にも幅と深さが求められます。

取り扱う課題について、あるべきゴールの姿の具体的なイメージを持っている。

課題を取り巻く外部環境・内部環境に通じ、広い視野と、細部の問題を理解して

参加者に問題認識や課題解決に関する発言の切り口やキッカケ・ヒントを提供することができる。

自らのゴール・プロセスイメージを持ちながら、参加者の積極的発言を引き出し、的確な状況判断をして自分のシナリオを柔軟に脚色、合意形成に誘導できる。

参加者が課題解決に貢献し、合意形成の結果について納得し、実行段階で協力する姿勢を引き出すことができる。

 

ファシリテーターの活躍効果

各部署の目標管理制度運用において、ファシリテーターは次のように活躍することが期待され、その活躍に比例した効果が生まれます。

戦略目標の達成に貢献するチャレンジングな部署目標、重要な共同目標・達成基準の設定、推進方法、スケジュール等における合意形成、目標達成意欲の向上。

目標達成プロセスでの協力と効率的な推進、重要なハードル解除場面等で問題解決策の合意形成、ベクトル合わせ。

経営者・管理者の留意点

このように重要な役割をもつファシリテーターは出来るだけ多くの管理者・リーダーが担当できるようにすることが大切で、その人材育成は、体験を重視して次の点に留意すべきです。

管理者・リーダー層に意図的にファシリテーションの実施を求め、場数を踏ませ、評価する。

ファシリテーション社内研究会等の場を設け、ファシリテーター相互の体験、問題解決体験の交流、相互啓発を行なう。