接骨院を開業する時に押さえておきたいポイント①
元ひーりんぐマガジン編集長が語る治療院経営コラム
「接骨院の開業を考えているけれど、どういう方針で進めていけばいいのか分からない」
そう悩まれている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、接骨院の開業準備をスムーズに進め、順調に経営していくために押さえておきたいポイントをご紹介します。
⋄ポイント①
「開業イメージ」を明確にする
開業準備を進める上で、重要なことは、まず最初に「開業イメージを明確にすること」です。
「どのような場所で、どのような接骨院を開き、どのような治療を提供したいか」という具体的なビジョンを描きましょう。
例えば
- •「地域社会に溶け込んだ接骨院」
- •「高齢者のための接骨院」
- •「主婦や子供たちに親しまれる院長」
- •「スポーツ選手に信頼される治療」
といったように、自身が目指す先生像や治療院像を具体的に思い描いてみましょう。
「漠然と開業したい」という気持ちだけでは、1年経っても物件が決まらない、といった状況に陥ることも少なくありません。まずは、目指す方向性をはっきりとさせることが、開業成功への第一歩となります。
⋄ポイント②
時間をかけてでも慎重に!「開業候補地の選定」
開業イメージを明確にしたら、「開業候補地の選定」を考えましょう。この場所選びは、開業準備の中で最も大変で時間のかかる作業です。
しかし、一度良い場所が決まれば、その後の準備はスムーズに進むはずです。
選定は、以下の3つのステップで進めていきます。
1.「方面」を決める
実家や学生時代を過ごした街など、漠然とした「方面」を検討します。
2.具体的な「地域」へ絞り込む
候補地域の人口構成や人口動向、所得状況などを調査し、「地域」へ絞り込んでいきます。実際に足で歩き、「地域の実感」を掴むことがポイントです。この「地域の実感」と「開業イメージ」が重なる場所が、第一の候補地域となります。
3.「物件」の選定
候補地域から、候補物件を探します。
⋄ポイント③
候補物件の「商圏調査」
候補物件が絞り込めたら、それぞれの物件について「商圏調査」を行いましょう。
商圏調査で、下記の2点を確認します!
- ①その場所で接骨院が成り立つのか
- ②あなたの開業イメージと候補地が合っているか
<商圏調査の手順>
それでは、候補物件周辺の地図を用意して次の3つのステップで確認していきましょう。
①まず、候補物件を中心に2つ円を描きます。
- 1つ目の円:半径500mを「第一次商圏」
- 2つ目の円:1000mを「第二次商圏」
② ①で描いた商圏内に下記の要素がないかを確認します。
人口密度を低下させる要素
- ・大型の神社や仏閣
- ・墓地
- ・大きな川 等
商圏を分断する可能性のある要素
- ・大きな道路
- ・鉄道
候補物件の目の前(あまり推奨されない要素)
- ・横断歩道
- ・踏切
③開業する治療院の付近に人を呼び込む要素があるか確認しましょう
駅やスーパーといった人を呼び込む建物と開業予定物件の位置を確認し、治療院が「人の流れ」の中に位置しているかどうかを確認します。
そして、「人の速度」に注目しましょう。人々の移動スピードがゆっくりとしたところが理想的です。
開業する場所を決める際には、マイナス要素が全くない開業候補地を見つけることは不可能ですが、マイナス要素が少なければ少ないほど「成功する確率」は高まります。
<動画も是非ご確認ください>
元ひーりんぐマガジン編集長が語る治療院経営コラム
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