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治療院が知っておくべき現金主義と発生主義の違い。

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費用や収益を記録する方法として、「発生主義」「現金主義」「実現主義」の3つの方法があります。
今回は、「発生主義」と「現金主義」についてそれぞれの会計処理がどのように違うのかご紹介します。

「発生主義」は、実際に現金が動いた時ではなく、取引が発生した時点で費用や収益を会計帳簿に記録する方法です。

 

【発生主義のメリット】
・現在の収支をいち早く確認できる
・納税額の予測をしやすい

 

【発生主義のデメリット】
・収益を正しく認識できない
保険療養収入を例に挙げると、保険請求の入金があった時点で治療収入を計上するのではなく、治療を行った時点で治療収入を計上します。
また、保険治療の一部が認められなくなる可能性があり、必ずしもすべてが売上になるとは限りません。
・簿記の知識が不可欠
帳簿をつける際に「療養未収金」「保険療養収入」「自費療養収入」など勘定科目が複雑になります。入力ミスや漏れを防ぎ、費用・収益を正しく計上するために複雑な処理が要求されるため、簿記の知識が不可欠です。

対して「現金主義」は、実際に現金の動きがあった時点で費用や収益を会計帳簿に記録する方法です。

 

【現金主義のメリット】
・帳簿付けが単純であること
・実際の現金の動きと帳簿上の数値が連動している
実際の現金の入出金を把握することができ、黒字倒産を避けることができます。

 

【現金主義のデメリット】
・保険売上(請求分)を把握できない
・正しい期間損益を把握できない
保険療養収入を現金主義で記録した場合、現金の入金があるまで帳簿に表れません。
そのため、正しい期間損益計算ができなくなってしまいます。

まとめ
▪現金主義だけでは正確に損益を把握することが難しい
▪発生主義だけでは収益を正しく認識できない
▪費用は発生主義、収益は実現主義が原則
日本の会計基準では、費用は発生主義、収益は実現主義(販売の実現をもって収益を確定すること)で計上することが原則です。

今回は、治療院が知っておくべき「現金主義」「発生主義」の違いについてご紹介しました。
日々の記帳に不安な点、不明な点等ございましたら。お気軽にご相談ください。

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