「部下はあなたの鏡です」
スタッフMKさん
「部下はあなたの鏡です。部下が仕事できないのは、あなたが悪いからです」
私は学生の頃に、マクドナルドでアルバイトをしていたことがあります。
マクドナルドでは、社員が不在のときに店を管理するアルバイトのマネージャーがいます。
そのアルバイトのマネージャーのことをスィングマネージャーと呼びます。
アルバイトでありながら、役割としては社員と同等のことを求められるため、
時計の振り子のように社員とアルバイトの立場を行ったり来たりする役割を
期待されてそう名付けられています。
私はそのスィングをやっていたのですが、当然のことながら一定の教育を受けました。
その過程で教えられた言葉が先ほどの「部下はあなたの鏡です」という言葉なのです。
これはマクドナルドで共通して教えていることではなく、単にそのときの上司の言葉だった(と思う)
のですが、今でも深く印象に残っています。
◆あなたは指示を受けていた立場から、指示を与える立場に変わる。
そのとき、部下が期待通りの成果を出してくれないことがある。
それは一見、その部下の能力が足りないように見える。
実際にそうなのかもしれない。
しかし、その部下を”使える”ように教育・訓練しなかったのは自分なのだから、
最終的には自分の責任である。
そのことを棚に上げ、部下を叱る人間は憐れだ。
部下を叱っているように見えて、その実、自分の能力不足を周囲に知らしめているだけである。
そのことに気づいていないのがなおさら滑稽である。
だから部下の仕事がうまくいかなかったときは、自分を省みなさい。
そうして自分を改善していくことで、不思議とうまくいくようになるから。◆
確かこのような趣旨のことを話してくれました。
ほかにも様々なことを実際にノートに書き込んでは、教えてくれました。
一番上のカッコ書きの文章も、書き込まれた文言の一つです。
そのノートは今でも実家にしまってあります。
アルバイトにここまで求めるのか!と驚きつつも、非常に勉強になりました。
社会に出る前に学んだことですが、この言葉は私の中で生き続け、
その後も部下(というより後輩ですが)ができ、教える立場になるときは
いつも思い出すようにしています。
なかなか実践は難しく、その結果、反省することばかりで頭が痛くなることも多いですけれど。
私はこの業界ではまだまだ駆け出しですが、いつか上に立つ立場になったときは、
きちんと責任をもって教育できるよう心掛けようと思います。
そして、あの人のようになりたいと思ってもらえるような上司になりたいものですね。