■第１回治療院オンラインセミナー開催

３月１３日土曜日１８時から１時間「治療院オンラインセミナー」を開催致しました。講師には、株式会社メディックス川嶋隆司先生をお招きし、「コロナ禍でも業績を伸ばす院の共通点～試行錯誤を続ける事例を紹介します～」と題しお話頂きました。ミネルバ四季報春号の紙面上でご紹介いたします。

■第１回目の緊急事態宣言に際して

対応が早かった院長先生は、資金の準備や雇用の調整に備えていらっしゃいました。例えば、従業員のシフト制を敷き、Aチームは自宅待機、Bチームは出勤などと対応を決め、雇用調整助成金を活用して、従業員の雇用と生活を守られていました。先々の資金の確保にも動いていらしたように思います。
院内の感染対策としては、マスク着用や検温、アルコール消毒、換気は当然のこと、オゾン発生装置の導入や加湿器に次亜塩素酸を入れるなどオリジナルの対策を行っている院もありました。

■宣言明けの来院対策

アナログ的な対策として、上位３０％のお客様に絞り、お手紙やニュースレターを出されていました。「自粛生活が続く中、こんな症状がでたら来てください」といったメッセージやチャリティイベントを企画し、集まった資金をコロナ対応の病院に寄付を行ったり、「テレワーク応援キャンペーン」と銘打って巣ごもり生活の支援を展開されていました。

■オンライン整体

デジタル的な対策として、Webへの集客対策を講じている先生もいらっしゃいました。自院のホームページ上で「オンライン整体」のQRコードを告知し、公式LINEページに誘導します。LINEを通して症状の相談が来て、LINE電話で直接状況を確認し、予め制作しておいた症状別のYouTube動画を見てもらい、結果として、来院を促すなどを行っていた院長先生もいらっしゃいました。

■ＡＩ活用した姿勢分析

ＡＩを活用している事例もありました。自院のホームページ上にて告知を行い、問い合わせのあったお客様に問診票と姿勢の写真を送ってもらい、写真の姿勢をＡＩで分析、体の状態をスコア化し、将来起こり得る問題、例えば膝が痛くなる兆候などを指摘します。改善するための体操などを指導し、体操を続けた後の姿勢の写真を送ってもらいます。そのビフォア・アフターを見せて、通院に結び付けるなどの工夫をしていらっしゃいました。

■最後に

アナログやデジタルの取り組みを通じ、先ず非接触でアプローチを行い、最終的には来院につなげている取り組みをそれぞれ工夫され展開されています。他の院の先生の参考になれば幸いです。
ありがとうございました。