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治療院向け月報2024年10月号

今回は、昨年開業した埼玉県にある接骨院の院長にお話を伺いました。

 

◆開業の経緯

野球部だった先生は高校3年生の時に肩を痛めて地元の接骨院を初めて利用し、そこで親身に施術をしてもらったことがきっかけで柔道整復師を目指すようになったそうです。資格取得後もその接骨院に自ら志願して働き始め、その後都内の整形外科クリニックで10年以上勤務して医療の知識を深めた後、「開発が進む地元の活性化に貢献したい」という志のもと開業されました。

 

◆施術の強みや信念

前述のとおり整形外科で培った技術・経験が施術の強みであり、勤務する整形外科を選ぶ際にも「医療行為を間近で学べる環境を重視した」と語っていただきました。最近はネットで症状や施術方法を調べることができるため、予備知識のある患者様に対してきちんと医学的な根拠なども合わせて説明することで納得して施術を受けてもらうよう心がけているそうです。また先生は患者様に対して敬意を以て真摯に向き合うことを大切にされており、そこで信頼関係ができることでお互いの距離が近づくのではないか、と考えていらっしゃいます。お話を伺って、その原点は先生ご自身が高校生の時に患者側として感じた接骨院ならではの親身さやアットホームな雰囲気なのだろうと感じました。

 

◆今後の展望

開業からまだ1年未満ですが、まずは施術を通して地元の人たちを笑顔にできるような地域密着型の接骨院を目指しているそうです。そんな先生の座右の銘は「臥薪嘗胆」とのことで、すぐには結果が出ずともコツコツと粘り強く施術も接骨院経営も続けていきたい、とお話しくださいました。