治療院向け月報2017年8月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第67回は、開業6年目の地域の方々に愛されている接骨院の先生にお話を伺いました。
◆患者様第一の経営方針
先生は開業前に勤務していた接骨院の分院長を務められたご経験があり、その際、初めて経営者に近い立場・視点で様々な方策を講じた結果、およそ2年余りで赤字だった分院を立て直すことに成功しました。更には分院の中でもトップの成績を残すまでに至ったとのことです。
ただ、その中で経営方針とは異なる考えが浮かぶこともしばしばあり、葛藤やジレンマに苛まれる日々をお過ごしになったと吐露されておりました。
その経験・実績を引っ提げて開業に踏み切った先生ですが、経営者となった今でも、分院長時代から常に変わらないものがあると言います。それは患者様のことを第一に考える姿勢です。
目先の売上や利益は度外視して、「患者様のお身体にとって最善の選択は何か?」と考えることは、ある意味では経営者としてではなく、一人の施術者として真摯に患者様と向き合い、お悩みを解消したいという純粋なお気持ちの表れではないかと感じました。
◆人との繋がり
現在のスタッフの方々や患者様のほとんどは人からのご紹介や口コミとお聞きしました。
元々、先生ご自身がこの業界に入るキッカケとなったのも、高校時代から施術を受けていた接骨院の院長先生でしたし、病院への患者様のご紹介も学生時代の人脈が活かされているとのお話でした。
このことからも、先生のような温和でお優しいお人柄があって初めて成り立つのかもしれませんが、人との繋がりを大切にすることで、新たな人との繋がりを呼んでいるように思います。