こんにちは。手技療法会報委員会です。初夏の風が清々しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

第65回は、昨年まで院長としてご活躍されていた整骨院から、独立をされた先生のお話です。

事業を買い取り独立に至った経緯や、今後の展望について、お話を伺ってきました。

◆独立に至った経緯

独立に至る約10年程前、勤務をしていた会社から、整骨院の立ち上げを一から任されたそうです。整骨院の場所の選定から仕組みづくりまで、整骨院の開業に必要な多くの業務を先生が行いました。そして、この整骨院で院長として勤務をはじめたことが、今回の独立に至ったきっかけとなりました。当時から、将来はこの整骨院を買い取って、独立をしようと考えていたそうです。

将来のビジョンをしっかりと持っていたからこそ、一人ひとりのお客様に満足していただけるように努力をし、着々と売上を伸ばしていくことが出来ました。また、経理や人事に関しても、先生ご自身で管理をしていくことで、経営者としての能力も磨くことが出来たようです。

独立をする際に苦労したことは、資金調達だったそうです。売り主である当時の会社の社長も、先生の夢を実現するために資金調達に協力してくださり、先生と社長の二人で金融機関を回ることもあったそうです。資金調達の目処がたち、昨年ついに事業譲渡契約を結ぶことになり、先生の夢である独立を実現することが出来ました。

◆地域に根ざした整骨院

整骨院に来院いただくことが難しい高齢者の方にも喜んでいただけるように、最近では、訪問マッサージに力を入れているそうです。高齢者の方が比較的多い地域ということもあり、非常に好調のようです。高齢化社会が進む昨今、このようなサービスが喜ばれるであろうとおっしゃっていました。

「どのようなサービスがあればお客様に喜んでいただけるか」ということを常に考えている先生の姿勢がお客様に伝わり、地域に根ざした整骨院になっているのだと感じました。