治療院向け月報2017年5月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第62回は、地域に密着した経営をされている整骨院の先生にお話を伺ってきました。
◆地道な努力
整骨院の業界に入った当初から独立を考えていたという先生は、資格を取得してから3年で独立をされたそうです。その際知り合いのいない所で開業をしたいと考え、以前勤められていた際に行っていたマーケティングの知識も駆使し、昼間人口が多いなどの条件から候補を絞り、更にその土地の人口構成などまでも調べた上で、最終的には直感で「ここがいい」と決めて開院されたそうです。
それから7年半あまり、現在まで着実に売り上げを伸ばしており、特に自費につきましては1年半あまりで売り上げを4割以上アップさせる急成長ぶりを見せています。
しかしながら、多店舗展開は考えていないという先生は、見えないところでの技術やサービスの向上を図り、必要とされ続けたいと語っていただけました。
◆スタッフのモチベーションが自費アップの秘訣
こちらの院では予約のみとしているため、本気で治したいと思っている人だけが来院しており、施術スタッフも痛みを残さないで帰ってもらうという考えを共有しております。治すための延長でマッサージなどを患者さんに提案するなど、自費をとろうとするよりも患者さんによくなってもらいたいという考えが前面に出ている前向きな提案が多いそうです。
その大基にあるのは、施術した人数に応じてポイントを付与し、一定ポイント以上になると歩合給が発生する、自費や指名があるとポイントがアップするという独自のシステムであり、これが施術スタッフのモチベーションを大きく上げているということでした。
院としては治療法を統一していないため、それぞれが自主的に勉強会に参加して知識や技術を磨き、それを患者さんに還元して痛みをとることにより満足してもらえるという好循環が発生しているようです。
この施術スタッフのモチベーションが受付スタッフなどにも波及し、活気のある院として成長しているのだと思いました。