治療院向け月報2016年6月号
こんにちは。手技療法会報委員会です。
第55回は、5月22日(日)に行った「治療院の経営戦略セミナー」の様子をお伝えしたいと思います。
◆【第一部】平成27年同業者経営データの解説
毎年上田会計が作成している治療院経営データの解説を行いました。
平成27年の特色としては、近年のトレンドである保険診療による売り上げの減少が挙げられました。
原因の一つとして治療院増加による過当競争が挙げられますが、近年の診療報酬不正受給問題などで保険請求売上の締め付けが厳しくなっていることなど、治療院経営には向かい風の時期に突入しているとの見解が紹介されました。
また、自賠責保険の売上についても、一昔前までは取れればラッキーぐらいの感覚だったが、近年では、紹介業者が出てくるなど、自分から取りに行く努力が必要になってきているとの事です。
◆【第2部】治療院経営「ぎりぎりセーフ ぎりぎりアウト」
未来創造弁護士法人の代表弁護士である三谷淳先生をお招きし、治療院経営をしていく中で直面する法律問題について解説をして頂きました。直近でも某タレント女医が保険診療報酬不正受給により逮捕されたことをはじめ、手技療法治療院の保険診療報酬についても厳しい目が向けられています。
そういった中でも、対保険者・対保険会社・対患者様・対法律といった4つの切り口で、どのように立ち振る舞うことが、経営をしていくうえでより効果的なのか、法律論や実例を交えて解説して頂きました。
どの切り口でもいえることは、相対する相手の立場に立ち対応するという事が大切で、そうすることにより紛争を避けることができ、良い結果をもたらすことができるのだと思います。