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【接骨院開業のポイント②】接骨院をどの場所に開業すればベストなのか?

元ひーりんぐマガジン編集長が語る治療院経営コラム

 
接骨院を開業する時のポイント②
 
接骨院を開業しようと決意した際に「どの地域に接骨院を建てたら良いのだろう…」と開業地域・場所を決めあぐねてはいませんか?
 
施術所の数は年々増加しており、今や全国で約51,000カ所(令和6年)もの接骨院があります。

参照:令和6年衛生行政報告例(厚生労働省)

開業場所を何となく決めてしまうと、隣接する接骨院とお客さんを取り合うことになってしまうことにもなりかねません。
 
そうならないために、この記事では、開業にベストな場所をどのように決めればよいのかをご紹介いたします。

<まだ読んでない方はこちらを先にチェック!>

接骨院を開業する際に押さえておきたいポイント①
 
【開業場所を決める際の3つのポイント】

  • ・人口調査
  • ・物件選定の注意点
  • ・競合調査

 

【ポイント①】人口調査

まず、人口調査を行います。

この調査で、接骨院の経営に必要な売上が期待できる人口がいるかどうかを確認します。

開業予定地域の人口密度を中心に、年齢別・男女別人口や世帯数等を把握しましょう。
 
・人口密度
人口密度から潜在患者数を確認します。人口密度が高いほど潜在患者数も多くなります。
 
・年齢別、男女別人口や世帯数
年齢別、男女別人口や世帯数を調べると、開業予定場所をさらに絞り込みやすくなります。

 

そして、開業する接骨院の方向性を考慮した上で人口調査を行いましょう。

例えば…

高齢者をターゲットにする場合は、年齢別の統計から高齢者の構成率が高いエリアを、
運動系の学校の近くで外傷性患者をターゲットにする場合は、世帯数や学生の多い住宅地域に隣接する場所が候補地になりますね。

 

より適切な開業地域を選定するには、この人口調査を行う前に、「商圏調査」を実施しましょう。
➪商圏調査について詳しく確認する
 
また、実際に人口調査を行う際は政府統計ポータルサイトの「e-stat」が分かりやすいです。
➪e-stat(市区町村データ)
 

【ポイント②】物件選定の注意点

開業場所を決めた後、物件を決める際にもいくつか確認しておきたいことがあります。
 
・住民の動線と固定費
多くの患者様を集めようと考えると、住民の動線に沿った物件を選ぶのが良いように感じますよね。集客の面ではベストな選択ですが、経営をしていくことを考えると注意が必要です。
 
例えばデパートやスーパー、駅等。多くの人が利用する大型の施設の中で、開業をしようと考えると、その分家賃が非常に高額になります。毎月、高い固定費の支払いに追われ、資金繰りに困ってしまうことにもなりかねません。
 
・人の視野を考慮(ビルの中に開業する場合)
人間の歩行時の視野は上下約45度といわれています。そのため、ビルの中で開業する場合、3階以上は避けた方が良いでしょう。階層が高くなるほど、街を歩く人の視野に入りにくいため、宣伝や広告により多くの時間と資金を要してしまいます。
 
1階に薬局、ドラッグストアなどが入っているところは、接骨院の格を上げてくれることが期待できます。
ビル内に店舗を構える際は、プラス要因とマイナス要因を十分に考慮する必要があります。
 

【ポイント③】競合調査

候補物件の商圏には整形外科、接骨院、整体院など、何らかの競合が存在しています。
競合調査において重要なことは、競合相手の内容をしっかりと把握することです。

 

・ネット等を活用し、競合相手を調べる
ホームページやSNS等から院長の年齢や従業員数、来患数、治療所の面積など、推定も含めて詳細に確認します。実際に、何度か候補地に足を運ぶのも効果的です。

1日では把握しきれませんが、入念に調査を行っていくと自然と相手の競合度合が分かるようになります。
 
・ターゲットが被っていないか調べる

接骨院の候補地域に競合の少ないほど、経営しやすくなります。
 
そのため、接骨院の方向性を考慮した上で、競合相手とメインターゲットが被っていないか調査しましょう。

例えば、メインターゲットが同じ高齢者の競合相手が付近にいる場合、半径500メートル以内の第一次商圏の高齢者の人口密度を確認するようにしましょう。
「競合相手と商圏が被っている」、もしくは「高齢者の人口密度が低い」なら候補地を変える方が良いでしょう。

「できれば競合の少ない地域を探す」ことと、「競合相手の状況を把握すること」が重要です。
 
<動画も是非ご確認ください>

 

元ひーりんぐマガジン編集長が語る治療院経営コラム
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