上田会計週報『目標設定の合意形成手順』2017.12.25
目標の適切さの組織としての合意形成は、目標管理制度の年度運用スタート時の重要事項ですが、ここでは、その効果的な実施手順を解説致します。
すなわち、個人目標・プロジェクトチーム目標を設定し、目標管理シートに記載した後、次の手順で合意形成を行います。
1.合意形成ミーティングの準備
①管理者は事前に「個人目標・プロジェクトチーム目標・達成基準」を一覧で整理、記載内容、問題点、確認が必要な事項、激励したい事項等を検討しておく。
②合意形成ファシリテーションミーティングの進め方を検討する。
・全員参加・全員発言に導くため、2~4名単位の質問・討議小グループ形成
・記録担当者の指名
2.合意形成ファシリテーションの実施
①個人目標・プロジェクトチームの目標達成基準案一覧表と目標設定チェックリスト(SMARTの原則)を配布
②ファシリテーターから参加者へ次の事項を要請。
・参加者個人別に、個々の目標が、目標設定チェックリストに合致しているか、真摯にチェックし、問題点を具体的に発見する
・問題点の指摘の仕方・指摘の受け方を次のように要請する
①指摘する側の発言は「ズバリ一言、30秒」の要領で、端的に
②指摘を受けた側は、原則として反論なし(謙虚に人の話をよく聞こう、指摘された事項について、あとでよく考えて処置を判断すれば良い、との趣旨)
・参加者が自分で設定した目標と達成基準を発表する
・小グループごとに、ファシリテーターの要請に従って、指摘点を検討し(5~10分)、代表メンバーが問題点を指摘する。記録担当者は指摘の内容(目標名・内容のポイント)を板書、または模造紙に書く等出席者全員が見られるようにする。
特に必要な場合は目標設定者が説明
・管理者(ファシリテーター)が、整理、まとめを行い、修正が必要な目標設定者と修正点を指摘
3.管理者と目標設定者の合意形成ミーティング実施
目標の確認、達成プロセス・能力開発に関する支援の約束、期待表明と激励。