治療院向け月報2025年特別号
今回は、千葉県にある接骨院兼ケアマネージャー業を行っている接骨院の院長にお話を伺いました。
◆患者さんの高齢化と「最後まで見届けたい」という想い
長年にわたり接骨院を経営されてきた院長は、高齢化に伴い通院が困難になる患者さんの状況を目の当たりにし、深く悩まれたそうです。「患者さんと最後まで関わり続けたい」という院長の強い想いが、ケアマネージャーの資格取得へと繋がり、新たな事業の柱を築かれました。
これにより、接骨院への通院が困難になった患者さんに対しても、これまで培ってきた信頼関係を大切にしながら、サポートが続けられているとお話くださいました。
◆売上補填から経営の主軸へ。時代の変化に負けない収益構造を構築
当初は接骨院の売上を補う範囲で始めたケアマネージャー事業でしたが、この決断こそが、新型コロナウイルス感染症の影響で接骨院の来院数が激減した際に、院を救うことになったとお話しくださいました。
多くの事業者が苦境に立たされるなか、ケアマネージャー事業は安定した収益を生み出し、接骨院の経営を支える柱となったそうです。現在では、ケアマネージャー事業が収益の主軸となり、接骨院経営を安心して継続できる強固な財務基盤を築かれています。
◆高まる需要と社会貢献性で、やりがいと感謝を得られる
近年、ケアマネージャーは全国的に人手不足が深刻で、需要が高まっています。院長自身、ケアマネージャーを始めてからは、地域社会の高齢化という課題に対して直接貢献できるため、感謝される機会も多く、大きなやりがいにつながっているとお話くださいました。
ケアマネージャー事業は安定した経営基盤を築きながら、社会貢献も果たせることこそが大きな魅力であるとおっしゃっていました。